甲山ぐるぐる

あまりかぜのブログ

 
   

【感想】『聲の形』 ※ネタバレあります

あまりかぜです。

君の名は。』の上映が12月以降も続くそうです。あくまで若者向けの映画。老若男女にウケる内容ではないのに驚きです。間違いなく今年のアイコンですね。

『聲の形』も評価が高く、マンガも気になっていた作品。こちらのほうが好みでした。

硝子をいじめていた将也が、逆の立場となって自分の弱さに気がつく。

高校の友人たちも将也のストレートな言葉を消化できない。彼らも大人じゃない。

ゆづるは「他に出来ることははなかったのか」と悔やむが、答えは親にも見ている我々にも持ち合わせてはいません。

誰だって将来が不安で仕方ない時がある。

多くの若者は、自分の手の届く範囲が世界の全てと思いがちになる。その中で一番の不確定要素は人間関係。だから人から逃げたくなる。それは痛いほど分かります。

一人で生きるのが辛いなら誰かに助けを求めてみる。そのことが逆に相手の助けになっていることだってあるのです。

花火の音が聞こえない硝子。でも体に響く音なら感じる。その表現シーンが印象的でした。

aikoの主題歌はいらなかったような。