あまりかぜです。
今年の一冊は、ちょっと古いですが、とても面白く読めたこちら。
■錯覚の科学
- 作者: クリストファーチャブリス,ダニエルシモンズ,Christopher Chabris,Daniel Simons,木村博江
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2014/08/06
- メディア: 文庫
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人の持つ感覚が、いかにいい加減かが、実例を上げて紹介されてます。
著者がまとめた錯覚とは、
《注意の錯覚》、《記憶の錯覚》、《自信の錯覚》、
《知識の錯覚》、《原因の錯覚》、《可能性の錯覚》
の6つ。「人は見たいものしか見えない」と言いますが、ここまで科学的に証明してみせても、「いや、例外はあるでしょ」と認めない人もいるでしょう。それもまた思い込み=錯覚なのです。
そして錯覚は、脳の劣化によっても進むらしいこと。
脳の状態維持には2日に1回ぐらい35分以上の有酸素運動が効果的らしい。これは錯覚ではないようです(そうあってほしい)。
一冊と言いながら、今年は面白い本が多くありました。
近著のものだと、
■重力波とは何か
今年のノーベル物理学賞は「重力波の観測」でした。発表前に読めて幸い。
重力波とは何か アインシュタインが奏でる宇宙からのメロディー (幻冬舎新書)
- 作者: 川村静児
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2016/09/30
- メディア: 新書
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■人質の経済学
欧州の移民問題も通じるものがあります。
- 作者: ロレッタナポリオーニ,池上彰,Loretta Napoleoni,村井章子
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2016/12/28
- メディア: 単行本
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■「数字」が読めると本当に儲かるんですか?
売上に騙されるな。ITをうまく活用できると、さらに儲かるそう。
■躍進するコンテンツ、淘汰されるメディア メディア大再編
デジタル黒船の前に、TVはどうするか。
■罪の声
関西人には、忘れられない事件。フィクションとは思えない恐ろしい核心。
などです。
ベストセラーにはそうなる所以があるんだなぁ、と納得です。