今回は、がっつりネタバレです。
「アベンジャーズの新しいやつ」は予想通り、世界中で大ヒット。
OPの興収は世界で12.2億ドルだったらしいです(全米では3.5億ドル)。それが2週目にして21.88億ドル。圧倒的スピードで歴代2位になりました。
ちなみに、全世界の歴代興行記録は
1.アバター(2009) 27.8億ドル
3.タイタニック(1997) 21.87億ドル
4.スター・ウォーズ/フォースの覚醒(2015) 20.6億ドル
5.アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー(2018) 20.4億ドル
アバター超えは時間の問題でしょう。歴史的瞬間に立ち会える令和ってすごい時代になりそうです。
アベンジャーズ / エンドゲーム (オリジナル・サウンドトラック)
- アーティスト: アラン・シルヴェストリ
- 出版社/メーカー: Hollywood Records
- 発売日: 2019/04/26
- メディア: MP3 ダウンロード
- この商品を含むブログを見る
■オススメ度
☆
です。この評価はかわりません。
■感想
アベンジャーズを中心とした、マーベル・シネマティックユニバース・ユニバース(MCU)の集大成という評価はもはや揺るぎようがないです。
大ヒットは10年に渡るストーリーが一応の完結を見たからでしょう。全てのMCU作品が優れていたとは思いませんが、インフィニティ・ストーンを巡る争いだったという設定や伏線をきちんと回収できたのは満点だと思います。
3時間強もあるのに、ここだけは!と思うのはキャプテン・マーベルの登場シーンが期待に反して少なかったことでしょうか。
サノスを倒した後は「ヒーローがいない星もある」からと宇宙へ去ってしまい、クライマックスの戦闘まで活躍なし。もうすこしショートヘアのブリー・ラーソンは見たかった気がします。”アライグマ”ロケットのツッコミは見事でした。
最終決戦への参加が遅れたのも、キャプテン・マーベルにしてみれば死んだはずのサノスとその軍団が突如現れたわけで、すぐに駆けつけられなかったのかもしれません(ドクター・ストレンジも彼女には声をかける手段がなかったんでしょうね)。
いろんな家族が登場するのも特徴的です。
父子や母子、姉妹、仲間たち。これも10年続けたアベンジャーズだからこそできる演出です。その人々を守るため、あるいは取り戻すために戦いに挑んでいきます。
戦う理由が正義とか、国とか、信義じゃないのは今どきの理屈ですが、家族って一朝一夕にできるもんじゃないですよね。時間をかけて育っていくもの、次の世代につながるものでもあります。
トニーの葬儀に映る面々は言ってみればMCUの家族みたいなもんですし、この中から次のヒーローが生まれてくる予感もします。
さて、この映画で最大の謎は、やはりラストのキャプテン・アメリカだと思います。
全てのインフィニティ・ストーンを正しい場所へ戻すため、キャプテンはタイムマシンに乗り込みます。過去でどんなに時間が過ぎても、5秒後には帰ってくるはずが、誰も現れませんでした。
代わりにブルース・バナーはベンチに座る男に気づきます。それは年老いたスティーブ・ロジャースでした。老スティーブはサム/ファルコンに盾を託します。
若きスティーブが”ペギー”とダンスを踊るシーンで映画は終わります。彼はペギーとの約束を果たしたということでしょうね。
この老スティーブが、マシンを使って帰ってきたわけではないこと、壊れたはずの盾を持っていたことなどを考えると、過去に戻ったキャプテンがペギーと結婚し今まで過ごしていた、とは考えにくいです。それだと過去作品(で描かれたペギー)と矛盾します。本作の設定では過去は過去のまま、変更されないはずなのです。
そのため、ネット上には老スティーブは別の時間軸からきたのだとの解釈もあります。ではどうやってそこから”今”にやって来たんでしょう?
当の監督も「それは謎だ」と語ってるみたい。
今後のMCUへの布石とも取れる発言です。
そして、エンドロールの最後に暗闇に響くハンマー音。これは『アイアンマン』で洞窟に囚われたトニー・スタークに違いありません。
なぜ、この音?と思ったファンも多いみたいです。
はたしてアイアンマンはスクリーンに戻ってくるのでしょうか。
こんな記事も書いてます。