■オススメ度
◯
です。
☆: 是非とも劇場へ。傑作
◎: できれば大画面で
○: 映画ファンなら見る価値あり
■感想
さすがに5週連続でトップはなりませんでしたが、日米ともに大ヒット中の映画です。
主演のホアキン・フェニックスは間違いなくオスカーにノミネートされるでしょう。素晴らしい演技です。
孤高のヒーロー、バットマンに出てくる悪役がジョーカー。その誕生の物語です。
とは言っても悪のカリスマになるまでを描くわけではなくて、社会に馴染めない貧困弱者の主人公が、銃という暴力を手にした事から変わっていく様を描いている、といった印象でした。非常に人間臭いところが魅力なんですね。
この映画が大ヒットしているという現象が、社会の不満や不安を表したものなら、かなりヤバい気がします。
物語ではゴッサム市の貧困層が「金持ちを殺せ」とシュプレヒコールを上げ、「報いを受けろ」と(他人や社会へ)暴力に訴えます。映画の中の登場人物たちを等身大の自分たちなのだ、と勘違いしているのなら・・・
アメリカでヒットしたのは、ジョーカーとなるアーサーが、白人の貧困弱者であることも要因でしょう。でも日本で劇場に行くような人たちは大概社会的弱者ではないはず。なのに共感してるのなら、違和感があります。ちょっと怖いですね。
監督・共同脚本のトッド・フィリップスは狂気が生み出される様や危険性をかなり意図的に描いてます。
一方で良識派というか、冷静な人たちも登場します。デ・ニーロ演じるTVショーの司会者や、同じフロアに住むシングルマザーです。
もしアーサーの視点中心で描かれていたら、ジョーカーのような存在を神格化するだけの映画になっていたかもしれません。
どうしても気になったのは、バットマンの存在です。良くも悪くも彼の影がちらついてしまいました。
それさえなければ、『タクシードライバー』のような社会派映画の傑作と言えたでしょう。
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