あまりかぜです。
「洗戎(あらいえびす)川」をご存知でしょうか。
西宮市民でもどこだか判る人はほとんどいないでしょう。
臨港線の、GUと万代の間でずっーと工事してるところ、と言えば思い当たるかもしれません。
辰馬酒造の東側にある川です。
かつては西宮神社と西宮港を結び、酒蔵が立ち、漁師や商人が溢れていた要所だったと思われます。
現在では、知名度最弱クラスの2級河川です。県の管理図を見ると、西宮港から国道2号線まで続いています。
今回は、そんなマイナーな川を、さかのぼりました。
スタート地点は西宮港(西宮ヨットハーバー)です。
ここに流れ込んでいる川が、洗戎川。
付近の地図
いつまで水門工事なんでしょうね。
臨港線を渡って北上します。
川の東側にあった「白鹿」看板の工場も今やまっさらです。
管理図では酒蔵通りの交差点で西へ左折してますが、そこの水量は0。
川の水はグンゼスポーツクラブの手前、辰馬酒造との間から来てます。
香風高校のお隣、もう一つの辰馬酒造工場とブックオフなどがあったところも現在更地。
江戸時代はここまで海岸線だったはずです。船で酒樽を運ぶのに便利ですね。
さて川は高校の角で北へ向かいます。ここからは暗渠です。
現地で見ると右のガードレール部分が不自然に盛り上がってます。
大きめのマンホールには「うすい」の表記。
国道43号線、高速道路の入口にぶち当たりるので、北側に渡ります。
西宮成田山の西端になります。
昔はこのあたり一帯が神社領地でしょうから、洗戎川が神社の水源となっていたことは、川の名前からも間違いないでしょう。
そのまま北上すると、神社の際に再び川が現れました。
開渠は住宅地を流れています。
付近の人でも、この溝が兵庫県が管理する河川だなんて知らないでしょうね。
やがてまた暗渠になります。ここは国道2号線の神楽町交差点の南側です。
アルファロメオのディーラーがあるところ。外観が個性的
さすがに、ここから上流へはたどれませんでした。
ネットで調べると、昔々は(「火垂るの墓」や「涼宮ハルヒの憂鬱」で有名な)ニセコ池が源流だったとも。
現在は街の雨水や下水が源になっていると思います。
こういう地元散歩はなかなか楽しいです。
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