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【映画】『THE BATMAN-ザ・バットマン-』【評価と感想】

あまりかぜです。
リブート版バットマンを見てきました。全米ではすでに3.319億ドルと本年最高の収入を叩き出してます。
感想は基本的にネタバレです。
 

■オススメ度

です。

☆: 是非とも劇場へ。傑作

◎: できれば大画面で

○: 映画ファンなら見る価値あり

 

■感想

IMAXを初体験しました。行こう行こうと思っていながらズルズル機会を失っていたのですが、ようやくです。

最近洋画の大作はIMAXで撮影されるので、シネスコサイズで上下が切られることもなく、製作者の意図した通りの画面で鑑賞することが可能です。

これを体験すると従来のものは物足りなく感じます。見るなら、真ん中から後ろで中央寄りの座席がよろしい。パワフルでクリアーな映像と音響を存分に味わえるからです。それが+600円なら元は取れると思います。

特にバットモービルの登場シーンは鳥肌モノの重低音でした。

IMAXレーザーはさらにアップグレードされてるらしいので、いつか見てみたいですね。

今回のリブート版はクリストファー・ノーラン監督版「ダークナイト」やホアキン・フェニックスの「ジョーカー」ほどのオリジナリティはないかもしれないけれど、十分面白いです。世界観は「ジョーカー」に近いかな。

退廃した街(CGでしょうか。見ごたえある街です)の暗闇から現れ、犯罪者に恐怖を与える男、バットマン。目的は両親を奪った犯罪への復讐です。

そのバットマンが犯罪者リドラーを通して過去を知り、物語のクライマックスでは光を掲げ暗闇の中、人々を導いていく様に変容していく。

テロとの戦い以降、アメリカが信じる正義とは何かをテーマにした映画はたくさんありますが、一人では目的を達せられないと変わっていくバットマンの姿は暗示的です。

ゴッサムシティを洪水で恐怖に落とすリドラー。洪水だけでも多数の人命が失われてしまうのを知っているだけに、日本人からすると、かなりトラウマなシーンです。

そのリドラーに隣の独房から語りかける男はジョーカーだそう。次回作に出るのならば、これまでの作品とどう違いを出すんでしょうね。

ブルース・ウェインバットマンを演じるのはロバート・パティンソン。バットスーツを着ると190cm近くになるみたい。色白の風貌は夜行性のバットマンとぴったりで、意外と悪くないです。

ペンギンはコリン・ファレルですが、特殊メイクのせいで言われても全くわからないです。

セリーナ/キャットウーマンはゾーイ・クラビッツ。スタイル抜群でアクションもこなせる。これから引っ張りだこになるかもしれません。彼女は街から去って行きますが、バットマンたった一人で街を変えていくこと無い気がするので、いずれ戻ってきそうです。

ダークな雰囲気は嫌いじゃないですが、ストーリーはごちゃついていて少しお粗末でした。そのくせ長いし。スパイ探しが重要なポイントと言っておきながら、結局一番怪しいファルコーネがスパイでラスボスだったでは、何のひねりもないです。

IMAXで見てなかったら、評価はもっと低かったかもしれません。

ついでに言うと予告編(特にUS版)はネタバレ満載すぎて見てはいけない地雷モノでした。


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