あまりかぜです。
書籍選びは、書評とか、他のブロガーさんが絶賛されているというパターンが多いので、基本的に周回遅れで読むことになります。
サントリー創業者である佐治の本は沢山あるのですが、今まで読んだことがなく、いつかは読みたいと思っていました。本書は「やってみなはれ」という言葉に代表されるような名語録とか、サントリーのDNAがどうしたといったビジネス書とは全く違います。
開高が佐治にとって部下でありながら、いかに盟友であったか。著者はそれを「肉親よりも近い友」と表現します。
開高健がサントリーと「一心同体」にあったことも知りませんでした。ただの釣り好きのおっさんではないんです。
佐治と開高という類まれな人物のおこす力を感じることができる一冊です。
佐治を知りたい人も、開高の小説を読んでる人も一読して損はないと思います。