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【映画】『8番出口』【評価と感想】 

あまりかぜです。
地下道の「異変」を見つけて出口を目指すゲームが原作の映画を見てきました。

感想は基本的にネタバレです。


www.youtube.com

■オススメ度 
◯ です。

☆: 是非とも劇場へ。傑作
◎: できれば大画面で
◯: 映画ファンなら見る価値あり

△: 無理して見なくてもヨシ

■感想 
ゲームはプレイしていませんが、YouTubeの異変集は見てしましました。こんなゲームを原作にして90分の映画ができるのかと疑ってましたが映画好きには、納得の作品になっていると思います。
 
怖いだけのホラー映画ではないし、かといって二宮和也のアイドル映画でもないワンシチュエーションスリラーです。
 
ずっと主人公のターンで物語が進むのかと思ったら、おじさんを独自解釈し、ストーリーに落とし込んだのは見事です。彼のシーンで出てくる女性が浮いていますが、すぐ異変に移行するので、まあギリギリ許容内。

そして、青年の子供かもしれない少年との脱出行へ移行します。地下通路が時間をも超越している異空間であるというのは映画らしいオリジナルです。これも悪くない。
天井看板の「引き返えせ 引き返えせ」を冒頭から見せるあたり、にやりとしてしまいます。
 
異変を見過ごすとどうなるか。映画では再現されなかったシーンがBD特典とかで追加されていると面白いかもですね。
 
この映画のテーマは「異変」。何気なく見過ごしている違和感。
主人公が脱出し電車に乗り込むと、泣く赤ちゃんの母親に男が絡んでいる場面が繰り返されます。外の世界にも「異変」はあるでしょ、というメッセージです。
 
主人公の意識の変化を感じるラストショットはなかなかの余韻を残してくれます。
 
もしかしたら、映画全体がゲームの一部かもしれません。主人公は何度も列車に乗り、その都度、泣く赤ちゃんにキレる男がいるのかも。
 
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