あまりかぜです。
高橋一生&飯豊まりえの公私混同映画を観てきました。
感想は基本的にネタバレです。
☆: 是非とも劇場へ。傑作
◎: できれば大画面で
◯: 映画ファンなら見る価値あり
△: 無理して見なくてもヨシ
■感想
長く岸辺露伴シリーズを観てきたファンにはわかる面白さだと思います。エンディングテーマも変わらず。
原作マンガは短編で、ずいぶん前に読んだ記憶があります。これを110分に引き伸ばせるのか不安でしたが、さすがずっと脚本を書いてきた小林靖子氏。岸辺露伴の世界観を存分に引き出しているし、前作ほど無理なCGもなく見やすくなっています。
一方で「幸せとは何か」「絶望とは何か」といった哲学的テーマを深掘りしたい人や、ガチのジョジョファンには、少し物足りないかもしれませんね。
登場するのは3タイプの人間たちです。
1つは、小心者。過去を悔い、無計画で何事も「2番目がちょうどいい」と考える男。
もう1つは、強欲者。自らの手で最高のものを生み出すことに努力を惜しまない岸辺露伴や仮面職人の娘。
そして、楽天家。現状を否定せず、未知なるものに期待を寄せる泉京香やイタリア人の婚約者。
つい自分がどのタイプかを考えてしまいそうなんでが、そもそも人間はいい加減なもの。仮面の表情や泉くんの言葉通り、気持ちの持ち方でタイプなどどうにでもなる。まさにそこが肝です。
襲いかかってくる幸せを全否定し「実力で読者を喜ばせる」と露伴が激白するシーンは特に印象的でした。漫画家の矜持を持ち続ける露伴の原点を見た気がします。
オールベネチアロケとのこと。細い路地、仮面の店、美しい教会 - どれも露伴にぴったり。
そして、ラストシーン。露伴と泉のやり取り、ベネチアの空。実に清々しいものでした。
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