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【映画】『ミッション:インポッシブル ファイナル・レコニング』【評価と感想】

あまりかぜです。
トム・クルーズが自ら「シリーズ29年間の集大成」と宣伝している最新作を観てきました。
感想は基本的にネタバレです。

■オススメ度 
◎ 
 です
☆: 是非とも劇場へ。傑作
◎: できれば大画面で
◯: 映画ファンなら見る価値あり
△: 無理して見なくてもヨシ

■感想
公開から24日間で興行収入は40億円を突破。間違いなく上半期No.1の映画といえるでしょう。

見どころはなんといっても、自らの限界に挑むトムのアクションです。毎回驚かされます。とても62歳には見えません。
2026年のアカデミー賞功労賞の受賞が決まったとか。当然といえるでしょうね。
潜水シーンからの複葉機での空中シーンと、セリフさえなくトムの一挙手一投足を見せつける演出。
次から次へと繰り出されるアクションの連続攻撃でお腹いっぱいです。

一方で、ストーリーは少しわかりにくい印象なのは、前作と変わらずです。
高度に発達したAIエンティティは人類が不要であると判断し、核による排除を計画。でも世界が崩壊するとネットもなくなるので、自身は隔離されたデータセンターに移ろうとする。データセンターをネットに繋いでもらう役目にイーサンを選びます。
エンティティの操ろうというが元エンティティの部下でイーサンと因縁のある男ガブリエルと、ロシア。
エンティティのソースコードがあれば操れるそうで、それが入ったモジュールはどこかに沈没したロシア原潜内にあり、モジュールを取り出す鍵を作ったのがロシアです。この鍵の取り合いが前作『デッドレコニング』でした。
ここにCIAが絡んでイーサンの足を引っ張ります。他にもAI思想の信奉者などの敵が登場しますが、いずれもキャラが弱い。
ラスボスであるAIに姿がないという点も、影響しているのでしょう。
ただし、この男は例外です。

ウィリアム・ダンロー。第1作でCIAのデータ室を担当していた男が再登場。
実は超優秀なエンジニアであり、核兵器の設計にも関わっていたと思われる事実が明かされます。なかなかのサプライズでした。

国のために核を使おうとする側近と、それをギリギリで止めようとする大統領。この葛藤の描写は、もっと深く見たかった部分です。
結局「人間の信じる心」がどれほどなのかを問う映画だったのかもしれません。
それを明確に言葉にした唯一の存在 - ルーサーは逝ってしまいました。
これこそがファイナル・レコニング。ルーサーの遺言が、映画のテーマ全てを語っていたのです。

おそらく続編も制作されるのでしょう。しかし、頭脳戦を期待するのは難しいでしょうか。 

 

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