あまりかぜです。
先週公開された映画を鑑賞してきました。前作が傑作だったので、いつもより早めです。
感想は基本的にネタバレです。
■オススメ度
◎
です。
☆: 是非とも劇場へ。傑作
◎: できれば大画面で
◯: 映画ファンなら見る価値あり
△:無理して見なくてもヨシ
■感想
各々のアースごとに独自のアートスタイルで描かれたアニメーションも見事ですし、圧倒的な情報の洪水とスリリングな演出に頭がクラクラしそうです。
これを大画面で観ないのはかなりもったいない。マイルスとグウェンのスイングシーンは、アニメ『進撃の巨人』の立体機動を参考にしたとのこと。
戻ったグウェンの「このマスクがあたしにとってのバッジなの」という父親との会話は劇中のベストシーンです。ここからのクリフハンガーでグウェンの見せる覚悟。自分の居場所がないのなら、作るしかない。アバンでのくだりが、最後に生きてきます。
でも、2時間半かけて、さあこれからというところで「続く」は正直残念です。
もしマイルスがクモ42に噛まれなければ、ピーター・パーカーがキングピンの加速器を止めることができたとか、マイルスがスパイダーマンになるべきではなかったとかは、ただのAIによる後付のシミュレーションに過ぎません。
そもそもアース1610にクモ42が紛れ込んだのが間違いなのに、マイルスを非難するミゲルの反応はやや感情的です。そのミゲル自身もスパイダーマンとしての出自に謎があるみたいで、おそらく次回作『ビヨンド・ザ・スパイダーバース』で明かされることでしょう。
本作は、あくまで舞台の設営に過ぎず、それに2時間半はやや長すぎる気もしますが、この尺が必要だったのかどうかは、来年の次回作まで確かめられませんね。
マーベルが主導したマルチバースの概念は、他社のヒーロー映画やアカデミー賞作品にも広まってきました。4年前には、「バース」ってなに?と思っていたのに、まったくものすごい勢いです。
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