あまりかぜです。
新型コロナ感染症とは関係なく、このところ次から次と体が不調を訴えてくるのが困ります。メガネも新調しないとなりませぬ。
さて、今年印象に残った本3冊です。
◆『三体III 死神永生』 劉慈欣
あちこちの書評で取り上げられているので、内容については割愛しますが、やはり外せない大作でした。
唖然とさせられる兵器の姿は、SFならではの力業です。前作までの大風呂敷をどうやって畳むのかのかと思ってましたが、まさか、畳まないで描ききるとは。
ドラマ化との噂もありましたがコロナ禍でどうなったんでしょうか?
◆『弾道弾』 多田将
たまたま読んだ1冊。凄い。禁断の知識に触れてしまった様な気分です。
もちろん物理学や数学的な専門的知識は持ち合わせてなくてもOK。一般向けの本です。
いかに目標に落とすのか。それが弾道ミサイルです。
非常に残念なのは、価格が高いこと。出版されてることが奇跡的なんですけどね(すいません、図書館で借りました)。
◆『天災から日本史を読みなおす - 先人に学ぶ防災』 磯田道史
歴史家の立場から、天災に対して過去の人々はどう対応していたかを紐解くと、最大の生き残り策は、「避難する」こと。中でも率先避難者が重要になっていたとのこと。
本書を読むと専門家会議のメンバーに歴史学者がいてもいいよなーと思ってしまいます。専門家だからといって歴史に造詣が深いとは限りません。
例えば、地震学者が地震多発地域の古文書に地震がどのように記述されているかまでは知らない、ということです。
過去の文書には先人の知恵が詰まっているのです。だからこそ、あったことを書き残しておくことが重要なんです(公文書を破棄するなんでありえない)。
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