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【映画】『DUNE/デューン 砂の惑星』【評価と感想】

あまりかぜです。
ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の最新作を見てきました。この監督の『メッセージ』『ブレードランナー2049』、どちらも結構好きな作品です。
感想は基本的にネタバレです。

■オススメ度

◎ 

です。

☆: 是非とも劇場へ。傑作

◎: できれば大画面で

○: 映画ファンなら見る価値あり

■感想

原題に”Dune: Part One”とあるように前編です。知らないで見たら面食らうかもしれません。
本当の評価は後編を見てからになると思いますが、前編だけでもかなり濃密な映像となっていて飽きませんでした。

1984年のデビット・リンチ監督による旧版は、

砂の惑星の我が物にせんとする男爵によって父の公爵を殺された子が、新たな力を手に入れ、男爵とその背後にいる皇帝に戦いを挑んでいく英雄譚』

でした。当時の貧弱なVFXのせいもあって、自分の中での評価は高くありません。アクションシーンは随所にありましたけど、いかんせん尺が足りず小説のストーリーを上辺だけを追っかけ、世界観なんかは衣装などの美術に頼り切っている面がありました。あと男爵家がとても気色悪かったです。

リメイク版となる本作、前編のストーリーはほぼ同じ。最新のVFXはさすがに迫力満点で、宇宙船の巨大感や、砂漠の美しさなど、美術もリンチ版に負けてません。

普通にSF大作の名に恥じない仕上がりになってると思います。

画面の切り取り方が独特だなあと思っていたら、IMAXフィルムで撮ってるので一般スクリーンだと上下がかなりカットされてるんですね。ここはちょっと残念です。

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この前編だけで150分を超えているものの、それでも駆け足な気がします。皇帝とアトレイデス公爵家、そしてハルコンネン男爵家との関係をもう少し描いてほしかった。フラッシュバックされる娘の映像は多すぎです。

リンチ版でロックスター、スティングが演じて、強烈な印象を残した男爵の甥は本作では登場しません。特定の敵役は設けていないのかな。


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後編では銀河を股にかけ、今回は姿を見せない皇帝との聖戦が描かれることになるはずです。しかしコロナ禍の影響を受けてか、スタートダッシュに失敗し、制作の雲行きは怪しいらしい。

続きが気になる作品なんですが、どうなるんでしょう。

 

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